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　国内外に平和や核兵器廃絶を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの２０１４年版の制作者に、東京都世田谷区のアートディレクター井上嗣也（つぐや）さん（６６）＝写真＝が選ばれた。日本グラフィックデザイナー協会（東京）、広島国際文化財団（広島市中区）、ヒロシマ平和創造基金（同）の主催３団体が１４日、発表した。

　井上さんは宮崎県出身。飲料メーカーやファッションブランドの広告を制作し、俳優宮沢りえの写真集のデザインも手掛けた。

　ポスターのデザインは６月下旬に発表する。Ｂ１判（縦１０３センチ、横７２・８センチ）で、１５００部印刷する。原爆資料館（中区）や美術画廊などで１０８０円で販売し、広島市内の街角にも掲示する予定という。

　ポスター制作は１７回目。１４日に市役所で記者会見した日本グラフィックデザイナー協会の納島正弘さんは「独創的な作風で時代を先取りするアーティスト」と紹介。井上さんは「原爆を表現するのは難しい。真摯（しんし）に制作に臨みたい」とのコメントを寄せた。（新山京子）

（２０１４年２月１５日朝刊掲載）