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連載・特集

@ひろしまサミットまで 65日 被爆電車

 広島電鉄(広島市中区)は原爆で大破した路面電車を修復して走らせ、焼け野原からの復興を支えました。今も広電に在籍する4両は「生き証人」の被爆電車として親しまれています。

 広電の社史などによると、運転士や車掌を務めていた女学生30人を含む従業員185人が原爆で亡くなりました。車両も市内線用の123両のうち108両が被災。「651号」は爆心地から約700メートルの中電前付近で爆風を受け、脱線しました=写真(岸田貢宜氏撮影、岸田哲平氏提供)。

 4両のうち2両は今も営業運転に使われ、平和学習用の貸し切り電車としても活躍。毎年8月6日には、午前8時15分に2両が原爆ドーム前で擦れ違うダイヤが組まれます。(馬場洋太)

(2023年3月15日朝刊掲載)

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