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被爆者高齢化 みとりが課題 医療・援護研究会 広島市中区

 被爆者の医療・援護に従事する医師や自治体職員を対象にした研究会が14日、広島市中区の広島国際会議場であった。県などが主催し、23都県から39人が参加した。

 広島原爆被爆者援護事業団の鎌田七男理事長は、被爆者の高齢化をテーマに講演。同事業団が運営する原爆養護ホーム倉掛のぞみ園(安佐北区)の入園者の平均年齢が87・7歳となったことを踏まえ、「原爆で家族を失った人が多く、みとりが課題となっている」と強調した。広島大原爆放射線医科学研究所(南区)の稲葉俊哉所長は、低線量放射線が人体に及ぼす影響について話した。

 同研究会は1980年に長崎市で始まり、その後は広島、長崎両県が毎年交互に開いている。

(2014年2月16日朝刊掲載)

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