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@ひろしまサミットまで 64日 ドイツ製電車

 空から超低床電車やってきた―。広島電鉄(広島市中区)の「グリーンムーバー」がドイツから空輸され、広島空港に着いた様子を伝える1999年3月の記事の見出しです。

 国内では路面電車は「過去の遺物」との見方もあり、技術開発が遅れていたため、低床車が普及していたドイツから購入したのです。新車両はバリアフリーの旗手として注目され、広電は2005年に後継となる国産の超低床電車を導入。欧米に追いつきました。

 ただ、信号待ちが長いなどの課題もあり、利便性では欧米の次世代型路面電車(LRT)に一日の長があります。先進7カ国首脳会議(G7サミット)に参加する諸国にも知恵を拝借したいところです。(馬場洋太)

(2023年3月16日朝刊掲載)

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