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戦前の広島市を番地詳細に復刻 あき書房が地図発売 39年発行より正確

 太平洋戦争が始まる前としては最後となる、広島市の番地入りカラー地図の復刻版を、南区の古書店「あき書房」が発売した。

 本通(現中区)にあった書店の金正堂が1940年に発行したもので、縦63センチ、横93センチ。あき書房の店主の石踊一則さん(67)が、佐伯区に住む友人から譲り受けた。

 東京交通社(東京)が39年に発行した地図に比べ、番地が正確に細かく記してある点に着目し、発売を決めた。

 地図を手にした安佐北区の岡部良子さん(90)は「私は段原中町(現南区)に住んどった。番地があるとよく分かる。懐かしい」と見入っていた。

 裏には、同市旭町(現南区)の新時代新聞社が52年に発行した新聞「新時代」に掲載されていた市内の主な建物などの写真51点を載せた。基町(現中区)の市水道局や広島駅前広場(現南区)などが並んでいる。

 800部印刷。千円(消費税別)。あき書房Tel082(255)1916。(二井理江)

(2014年2月17日朝刊掲載)

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