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連載・特集

@ひろしまサミットまで 61日 お好み焼き

 広島を代表する庶民の味、お好み焼きは一銭洋食と呼ばれる鉄板料理が原型とされます。小麦粉の生地にネギやちくわをのせ、ソースをかけた子どものおやつでした。戦後、がれきの鉄板でもできる一銭洋食は屋台に登場。卵や肉、キャベツをのせた食べ物がお好み焼きとして広がりました。

 オタフクソース(広島市西区)がお好み焼きソースを発売したのが1952年。広島東洋カープ黄金期の80年代には、市民球場(中区)近くの店に客が集う光景がテレビで流れ、広島の食として定着しました。2016年経済センサスによると、広島県内のお好み焼き店(焼きそば、たこ焼き店含む)は約1600店で、人口千人当たりの店舗数は日本一です。(政綱宜規)

(2023年3月19日朝刊掲載)

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