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現代美術館 装い新たに 広島 きょう再オープン

 大規模改修のため2020年12月から休館していた広島市南区の市現代美術館が18日、再オープンする。セレモニーと内覧会が17日開かれ、改修を終えた館内と、18日にスタートする記念特別展の作品を公開した。

 セレモニーには、市内の美術関係者や地域住民ら約250人が出席。寺口淳治館長は「美術館をかわいがってもらえるよう、多彩な活動を進めていく」とあいさつした。出入り口近くに増築した約200平方メートルのガラス張りの空間では、招待を受けた地元の子どもたちがワークショップを楽しんだ。

 同館は建築家の黒川紀章さんの設計で、1989年に開館した。今回の改修で、老朽化した屋根や床を全面的に補修。増築した空間にカフェと多目的スペースを設けた。エレベーターを1基増やしたほか、授乳室やキッズスペースを新設した。改修費は約21億円。

 再開館を記念した特別展「Before/After」は、所蔵作品を中心に出展。岡本太郎さんやオノ・ヨーコさん、若手アーティストらの約100点を並べる。16年ぶりに新規購入した作品も公開する。展示は6月18日まで。(福田彩乃)

(2023年3月18日朝刊掲載)

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