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連載・特集

@ひろしまサミットまで 62日 ビール

 酒どころ広島では戦前からビールも親しまれてきました。現在の広島市中区本通にあった「キリンビヤホール」は1938年にオープン。近くには、ドイツ人技師からビールの知識と技術を学び、生ビールを広めた故重富博さんの居酒屋もありました。

 キリンビヤホールは被爆から4カ月余りで再開。建物は91年に解体されましたが、跡地に立つ広島パルコ本館の外壁にはモニュメントが残ります。原爆で居酒屋が焼失した重富さん=写真右=はビアレストランを新たに開いて生ビールを提供しました。孫の寛さん(60)も中区やJR広島駅の商業施設でビールスタンドを営み、注ぎ込まれた一杯を味わう客の笑顔が広がっています。(加田智之)

(2023年3月18日朝刊掲載)

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