×

ニュース

[広島サミット5・19~21] 海上で大規模警備訓練 主会場周辺 全国から巡視船6隻

 第6管区海上保安本部(広島市南区)は20日、5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に備え、主会場のあるグランドプリンスホテル広島(同)周辺で大規模な海上警備訓練を始めた。宮城、沖縄両県など全国から巡視船6隻が集結し、22日まで続ける。

 テロや海上デモに対応する技能を持つ各地の特別警備隊員たち計約200人が参加。この日公開された訓練は、主会場近くに停船指示に従わない不審な小型船が現れたとの想定。巡視船に搭載したゴムボート2隻で挟み込んで強制的に停船させ、特別警備隊員が乗り移って船員を制圧した。

 視察した海上保安庁の白石昌己海上保安監は「主会場は三方を海に囲まれ、海上警備は極めて重要。技術に磨きをかけてほしい」と訓示した。

 サミットの海上警備に伴い、6管は5月15~22日の8日間、同ホテルがある元宇品町の沿岸約300メートルのエリアを「航行自粛海域」に設定。周辺の沿岸部では航行の事前通報を求め、無断で航行しようとする船は立ち入り検査などをするとしている。(堅次亮平)

(2023年3月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ