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IAEAで職業体験 広島大医学部3年寺口さん 来月から3ヵ月派遣

 広島県や県医師会などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は4月1日から3カ月間、広島大医学部3年の寺口芽瑠萌(めるも)さん(21)=広島市南区=をオーストリア・ウィーンの国際原子力機関(IAEA)にインターン(職業体験)のため派遣する。

 人材育成などに関するIAEAとの連携事業の一環。寺口さんは原子核科学・応用局ヒューマンヘルス部に所属し、国際保健などに関する研究のサポートや国際会議の運営に携わる。

 寺口さんは22日、県庁でHICARE副会長の田辺昌彦副知事と面会。「広島出身の医学生が国際原子力機関にインターンに行くのは大きな意味がある。精いっぱい頑張りたい」と意気込みを話した。

 IAEAへの学生の派遣は2013年、被爆者治療の実績と研究成果を承継、発展させる人材の育成を目的に始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で19年を最後に中断。今回の派遣は4年ぶりで、寺口さんは7人目になる。(平田智士)

(2023年3月23日朝刊掲載)

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