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サミットのロゴ 不適切使用? 首相後援会パーティーの記念品

 岸田文雄首相は23日の参院予算委員会で、自身の後援会が広島市内で19日開いた政治資金パーティーの記念品に先進7カ国首脳会議(G7サミット)の公式ロゴマークが描かれたのは不適切ではないかと指摘を受けた。外務省はサミットのPRのためと判断して承認したと説明。首相は「指摘を踏まえ、今後は慎重に対応する」と答えた。

 立憲民主党の田名部匡代参院幹事長が、パーティーの参加者にロゴ入りのボールペンやまんじゅうが配られたと明かした。ペンには「岸田文雄後援会」の文字も入り、まんじゅうは6個入りで3個にロゴ、3個に首相の顔を描いていた。

 外務省によるとロゴは「特定の政治、思想、宗教等の活動を目的とした使用はしない」という条件がある。田名部氏は「政治資金パーティーは明らかな政治活動。承認されたことは不適切だ」とただした。林芳正外相は「国会議員としての活動についてもサミットの開催機運を醸成する目的の使用申請は承認している」と、今回は問題がないとの認識を示した。

 首相はロゴ使用の目的は開催機運の醸成にあったと説明。「さまざまな指摘を受けないよう注意する」とも述べた。(山本庸平)

(2023年3月24日朝刊掲載)

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