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[変わる街] 市民憩う平和大通りに 広島市が整備案 26・27日説明会 休憩所やカフェ

 広島市中心部の平和大通りを生かしたにぎわいづくりに向け、市は沿道の緑地帯の整備イメージ案をまとめた。地元住民たちの意見を踏まえ、ウッドデッキの休憩スペースやカフェの開設を盛り込んでいる。26、27日に中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで市民向け報告会を開いて説明する。(野平慧一)

 全長約4キロの平和大通りのうち、鶴見橋西側から緑大橋東側までの約2・6キロが整備対象。イメージ案では、イベントが開ける交流広場▽ウッドデッキや2階建ての休憩スペース▽子どもが水遊びできる池▽民間の出店を想定した飲食・物販施設▽屋根付きステージ―などを列挙している。平和記念公園前は、慰霊碑の環境整備や休憩スペースの設置に取り組むという。

 報告会は両日とも午後1~5時で予約不要。会場や市ホームページ(HP)で、仮想現実(VR)技術で表現した一帯の整備後のイメージ案を公開する。

 平和大通りは現在、緑地帯を含めて市道の扱いで常設の休憩所の設置や飲食施設の営業はできない。ただ市は緑地帯を公園に指定することで、民間資金を活用した広場やカフェなどを整備する方針を示している。

 2022年3月に基本計画を決定。8月~23年1月に地元住民や商店主たちのワークショップを開いてアイデアを募り、イメージ案を作った。24年度に民間事業者を公募し、26年度までの整備完了を目指す。市観光政策部は「都心の回遊を促す新たなにぎわい空間にしたい」としている。

(2023年3月24日朝刊掲載)

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