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中電の会議増加 社員の負担指摘 原子力有識者会議

 中国電力は17日、島根原子力発電所(島根県松江市鹿島町)の点検不備問題を受けて設置した原子力安全文化有識者会議を同市内のホテルで開いた。

 地元の自治会長や大学教授たち社外の委員9人が出席。中電は社員へのアンケートなどから、不具合が速やかに報告されるように意識が改善されていると報告。昨年12月に再稼働に向け安全審査を申請した島根原発2号機の現状説明もあった。

 委員からは中電の取り組みを評価する声があった一方、「社内アンケートや会議の増加が社員の負担になっていないか」などの指摘があった。3月に運転40年を迎える同1号機の経年劣化を不安視する委員もいた。

 会議は10回目。中電は2010年3月に発覚した機器の超過使用などの点検不備問題を受け、会議で再発防止策の実施状況を報告し提言を受けている。

(2014年2月18日朝刊掲載)

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