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投下前 日常の長崎 RECNA、HPで写真公開

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA、長崎市)が、被爆前の長崎の写真と、写真を活用した平和学習用の教材を掲載したホームページ(HP)「被爆前の日常アーカイブ」を公開した。教育現場での利用を想定し、一部は無料でダウンロードできる。

 長崎の被爆者や遺族ら22人から提供された写真約6千枚のうち約30枚を掲載。幼稚園の運動会や遠足に出かけた女学生たちの姿を捉えたカットは、原爆が奪った人々の営みを伝える。

 教材はスライド形式で、長崎原爆の犠牲になった兄との思い出や、繁華街での暮らしなどを伝える4編。写真と証言からなる。原爆投下の前と後に米軍が長崎上空で撮影した航空写真を比較できるデジタルマップも載せている。

 広島に関する教材もあり、中島本町(現中区)で被爆死した家族の写真や遺族の証言をつづる。林田光弘特任研究員は「原爆に奪われた人々の日常や命について考えるきっかけになれば」と話す。https://dl-archive.jp(新山京子)

(2023年3月27日朝刊掲載)

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