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被服支廠見学会 140人思いはせる 来月2日まで開催

 広島市南区出汐にある市内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」の見学会が26日、始まった。住民有志でつくる「わが町活性化委員会」が企画。初日は地元の児童や市民約140人が参加し、原爆の悲惨さに思いをはせた。4月2日まで。

 参加者は主催者の呼びかけに応じ、ごみ拾いをしながら見学。火ばさみを手にペットボトルを拾ったり雑草を抜いたりして建物の周りを巡り、爆風でゆがんだ鉄製の扉や窓に見入った。

 見学会の冒頭、地元の広島大付属小3年生12人による学習発表もあった。爆心地から2・7キロにあり、L字形の4棟からなる建物の構造や歴史などを紹介した。渋谷茉那(まな)さん(9)は「いろいろな時代の人々や戦争などの出来事を見てきた建物を、ずっと残してほしい」と話していた。

 毎日午前10時~午後1時。自由に見学できるが建物には入れない。予約不要。同委員会☎080(5238)1288。

(2023年3月27日朝刊掲載)

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