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@ひろしまサミットまで 53日 エスキーテニス

 スポーツが盛んな広島で生まれた競技があります。羽根付きのスポンジボールを、木製のラケットで打ち合うエスキーテニス。1948年、原爆の焼け跡に残った板きれで打ち合ったのが始まりとされます。考案者は宇野本信さん(故人)。「焼け野原になった広島で子どもに楽しみを与えるスポーツを考案してほしい」と、広島県から依頼されたのがきっかけでした。

 子どもからお年寄りまで楽しめるスポーツとして人気を集め、70年代には競技人口が全国で数十万人いたそうです。現在でも全国や各地区で大会が開かれています。「スポーツは平和を呼ぶ」という宇野本さんの願いが、ラリーを通じて脈々と受け継がれています。(川手寿志)

(2023年3月27日朝刊掲載)

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