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広島平和記念都市建設法を起草 寺光氏の功績しのぶ 広島市公文書館

 被爆地の復興に尽力した元参議院議事部長の寺光忠氏(1908~96年)ゆかりの本や資料が、広島市中区の広島市公文書館のロビーで展示されている。新着資料展の一環で、公文書館は「復興に導いた功績を知ってほしい」と来館を呼び掛ける。

 寺光氏は広島平和記念都市建設法(49年制定)を起草した。資料展では、寺光氏の遺族が13年2月に市公文書館へ寄せた219点のうち20点を展示する。

 広島大の前身の一つである旧制広島高等学校の学生だった27年に創刊した文芸誌「移動風景」のオリジナル版や、大学の食堂、広島の街角で戦前、同級生を撮影した写真のコピーなどがある。

 市公文書館の渡辺琴代主幹は「法律にたけただけではなく、文化や文学に精通した横顔がうかがえる」と話す。大正期に建造された猿猴橋(南区)の建設中の写真も並ぶ。

 新着資料展は4月25日まで。市公文書館Tel082(243)2583。(新山京子)

(2014年2月19日朝刊掲載)

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