×

ニュース

首相の必勝しゃもじ贈呈 「ウクライナの努力に敬意」 「選挙・スポーツじゃない」 野党は反発

 岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、ウクライナを訪れてゼレンスキー大統領に「必勝」と書いた広島特産品のしゃもじを贈ったことについて、「ウクライナの方々は祖国や自由のために戦っている。こうした努力に敬意を表したい」と述べた。

 立憲民主党の石垣のり子氏から「選挙やスポーツではない。必勝というのは不適切ではないか」と指摘された。首相は「外交の慣例として地元名産を持っていく」と説明し、必勝祈願の趣旨は「申し上げることは控える」とした。

 林芳正外相はこの日の記者会見で「激励と平和を祈念する思いを伝達するためと承知しており、不適切との指摘は当たらない」と述べた。

 立民の泉健太代表は会見で「戦時下の国家の元首に贈ることに違和感が拭えない」と批判。日本維新の会の馬場伸幸代表も「ちょっと気楽過ぎるのではないか」と苦言を呈した。(山本庸平)

(2023年3月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ