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英露大使館に抗議声明送る 広島県原水協

 広島県原水協は27日、英国によるウクライナへの劣化ウラン弾供与の決定と、ロシアによるベラルーシへの戦術核兵器配備の表明に対し、「『核対核』の際限のない悪循環に陥っている」とする抗議声明を英ロ両国の在日大使館などにファクスやメールで送った。

 声明では、イラク戦争などでの劣化ウラン弾の使用に伴い、放射線物質の影響とみられる人体の被害が発生したとして「非人道的な兵器を供与することは断じて許されない」と批判。戦術核兵器の配備表明にも「ロシアの新たな『核脅迫』に厳しく抗議し撤回を求める」とした。

 併せて、日本政府にはロシアのウクライナからの即時撤退と平和的な解決への働きかけを要請。岸田文雄首相宛に首相官邸へも送ったという。

 日本原水協もこの日、ベラルーシへの戦術核兵器の配備決定に対する抗議文を在日ロシア大使館などにファクスした。即時撤回とともに核兵器使用の威嚇の停止をロシアに求め、日本政府にもロシアへの働きかけを要請している。

(2023年3月28日朝刊掲載)

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