×

ニュース

山口県岩国市2年ぶりプラス 一般会計631億円大規模事業が本格化 14年度予算案

 山口県岩国市は19日、2014年度当初予算案を発表した。一般会計は13年度当初比で4・4%増の631億9300万円。2年ぶりのプラスとなった。愛宕山地域開発事業跡地の消防防災センター整備や日の出町のごみ焼却施設の建設など、大規模事業が本格的に始動。福田良彦市長は「夢の実現に向けて歩みを進める予算」と位置づけた。

 米海兵隊岩国基地に関係する国の補助金、交付金の総額は一般会計ベースで62億1400万円となり前年比52・4%の大幅増。当初予算ベースでは過去最高額となる。大規模事業の進捗(しんちょく)に伴う補助金の増額などが影響した。

 歳出は、普通建設事業費が25・2%増の85億3600万円に膨らんだ。消防防災センターなどの整備(14億400万円)やごみ焼却施設建設(7億3500万円)、岩国駅周辺整備(4億2100万円)など、まちづくりの核となる事業に充てた。人件費は採用人数の抑制などで、2・1%減の103億7400万円となった。

 歳入では、個人所得の減少などから、市税を1・9%減の179億6500万円と見込んだ。市債発行額は、2・7%減の43億8500万円に抑えた。一般会計と特別会計を合わせた14年度末の市債残高は817億円となる見通しで、順調に縮減している。

 一般会計と14特別会計を合わせた当初予算案の総額は1049億1900万円。26日開会予定の市議会定例会に提案する。(野田華奈子)

(2014年2月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ