ニュース

　広島市で５月にある先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）へウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン参加が決まったのを受け、広島県の湯崎英彦知事は２８日の記者会見で「広島サミットは平和の回復と維持が重要なテーマになる。非常に意義深い」との認識を示した。

　湯崎知事は、岸田文雄首相がウクライナを訪問しゼレンスキー氏を招待したことを評価。ウクライナがロシアの核兵器の脅威にさらされているとし、サミットでは「核兵器廃絶に向けて平和のメッセージを発信することがわれわれに課された責務だ」と強調した。

　岸田首相が「必勝」と書かれた県の特産品のしゃもじをゼレンスキー氏に贈ったことは「勝ち負けではなく、単に儀礼の印として選定されたものなんだろう」と述べるにとどめた。

　ロシアのプーチン大統領が隣国の同盟国ベラルーシへの戦術核兵器配備を決めたことは「核兵器使用のリスクを一層高める。容認しがたい」と非難した。

（２０２３年３月２９日朝刊掲載）