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[広島サミット5・19~21] G7ジュニア会議開始 7ヵ国24人 原爆被害の実態学ぶ

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に若者の視点から国際的課題を話し合う「G7広島サミットジュニア会議」の討論が28日、広島国際会議場(中区)で始まった。広島県内の12人を含む国内在住のG7各国出身の高校生、計24人が参加。平和記念公園(中区)を歩き原爆被害の実態を学んだ。

 プログラムは全て英語。原爆資料館では、音声ガイドを聞きながら衣服などの遺品や原爆投下直後のきのこ雲を捉えた写真に真剣な表情で見入った。8歳の時に爆心地から約2・4キロで被爆した小倉桂子さん(85)=中区=の証言も聞いた。外国人観光客を英語でガイドしているユースピースボランティアの案内で原爆ドームや原爆の子の像も訪れ、その後グループ討議に入った。

 官民でつくる広島サミット県民会議の主催。高校生たちは2月からオンラインの事前プログラムに参加し、平和▽持続可能性▽多様性-の3グループに分かれ議論してきた。

 29日はグループごとに県内を巡り、大久野島(竹原市)の毒ガス資料館を見学したり、広島大(東広島市)で留学生と交流したりする。最終日の30日、議論の内容や課題の解決策を成果文書にまとめる。(湯浅梨奈)

(2023年3月29日朝刊掲載)

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