×

ニュース

ライラック苗木 広島市植え直し 中区「被爆者の森」

 広島市中区の平和大通りにある「被爆者の森」でライラック1本が故意に折られたとみられる問題で、市は29日、別のライラックの苗木を植え直した。

 市委託の造園業者が、つぼみを付けた高さ90センチの苗木を植え、支柱を添えた。侵入防止のため、周辺にくい4本を打ち込み、縄で囲んだ柵も設置。近く、説明板を付けるという。

 被爆者の森は平和大通り東の緑地帯にあり、広さ約1ヘクタール。平和への願いを込めて、全国の被爆者団体から寄せられた県木などが植わる。ライラックは北海道被爆者協会が贈ったが、初代は枯死。市が植えた2代目は昨年6月に何者かに折られた疑いがあり、広島中央署に被害届を提出している。

(2023年3月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ