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原民喜の詩碑 修復終える 設置半世紀 あすから見学可能に

 広島市は29日、中区の原爆ドームそばにある被爆作家、原民喜(1905~51年)の詩碑の修復を終えた。設置から半世紀が過ぎ、説明板のひびや、碑の一部の欠損があった。31日に養生シートを外し、来訪者が見られるようになる。

 詩碑は高さ93センチ、幅61センチ、厚さ27センチの黒御影石製。約40センチのひびが確認された裏面の説明板を新調し、表面の約2センチの欠損も樹脂で埋めた。1月末から市の委託業者が作業を進めていた。修復費用は約80万円。

 詩碑は民喜と親交のあった作家たちが51年、広島城跡(中区)に建立。67年に現在地へ移された。市緑政課は「傷みを直した碑を見て、被爆作家の足跡を知ってほしい」としている。(川上裕)

(2023年3月30日朝刊掲載)

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