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「核廃絶進まぬ現状疑問」 国際会議派遣 小桜さんが帰国

 メキシコで13、14日に開かれた「核兵器の非人道性に関する国際会議」に、広島、長崎市の市民団体から派遣された「高校生平和大使」の広島大付属高1年小桜智穂さん(16)=広島市安佐南区=が21日、帰国報告の記者会見を市役所で開いた。

 メキシコ政府主催の国際会議には、国連加盟国の4分の3に当たる146カ国が参加した。小桜さんは会議を傍聴した。「どの国も核兵器廃絶への意識はある。それでも廃絶につながらない現状を、あらためて疑問に感じた」と振り返った。

 非政府組織(NGO)が11日に開いた関連の会議では、英語でスピーチした。高齢化が進む被爆者の体験継承が難しくなっている現状を説明し、「若い世代が原爆や核情勢などに関する正確な知識を得ることが大事だ」と訴えた。

 高校を訪問したり、国会議員と面会したりもした。小桜さんは「現地で出会った各国の同世代の人たちと何ができるか、これから一緒に考えたい」と話した。(加納亜弥)

(2014年2月22日朝刊掲載)

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