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連載・特集

@ひろしまサミットまで 47日 上田宗箇流

 武将で茶人だった上田宗箇(そうこ)(1563~1650年)を流祖とする武家茶道の流儀です。旧広島藩主の浅野氏が広島城に入城した1619年、仕えていた宗箇も広島入り。以来400年以上、広島で守り継がれてきました。無駄のない直線的な所作を特徴とします。

 現在の家元は16代上田宗冏(そうけい)さん(77)。流祖以来の宗匠家が武家茶道を継承している事例は全国でも珍しいとされます。門人や後援者は計約5千人に上ります。

 拠点の上田流和風堂(広島市西区)は、江戸期に広島城内にあった上田家上屋敷の構成を再現したもの。原爆の投下で打撃を受けた広島の文化復興にも寄与しているのです。(山田祐)

(2023年4月2日朝刊掲載)

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