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ゲートパークもプレーボール 旧球場閉鎖から13年 広島

 広島市中区の旧市民球場跡地に整備された「ひろしまゲートパーク」が31日、オープンした。広島東洋カープの本拠地だった「聖地」が球場閉鎖から13年を経て、都心ににぎわいを生む新たな拠点に生まれ変わった。

 跡地の中央部に約6500平方メートルのイベント広場を配置。球場のスタンドを連想させるように飲食や物販の商業施設がC字形に並ぶ。原爆ドームとハノーバー庭園を結ぶ南北軸には遊歩道「ピースプロムナード」を設けている。

 初日から多くの市民が詰めかけ、正午前に開場。トークショーや和太鼓演奏などのイベントで盛り上がった。カープ元監督の野村謙二郎さんと対談したサンフレッチェ広島元選手の佐藤寿人さんは「2015年に優勝報告した思い出の地。市民が楽しめる空間になってうれしい」と語った。

 開場に先立つ式典では、整備や運営を担う企業グループを代表し、NTT都市開発(東京)の辻上広志社長が「市全体の魅力と回遊性を高める入り口にしたい」とあいさつ。関係者でくす玉を割って祝った。

 同パークの整備費は約13億円。企業グループは千人以上を集めるイベントを年間90日以上開き、年間約100万人の集客を見込む。(新本恭子、向井千夏)

(2023年4月1日朝刊掲載)

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