×

ニュース

264本が部分的衰弱 平和大通り街路樹 1825本緊急点検

 広島市中区小町の平和大通りで3月22日夕に街路樹が倒れた事案を受け、市は31日、通り一帯でした街路樹1825本の緊急点検の結果をまとめた。すぐ倒れる恐れのある樹木はなかったが、1割強の264本で部分的な衰弱を確認。樹木医による追加の調査を進め、伐採の必要性を判断する。

 市によると、緊急点検は24~30日に、市職員が全約4キロの通り沿いの緑地帯や歩道の樹木を対象に実施した。うち264本で樹勢が弱まっている部分を確認。将来枯れるなど、問題が生じる可能性があるという。

 市は今後、樹木医に調査を依頼。土壌改良や肥料の注入をした上で、樹勢が回復しないと判断すれば伐採する。市公園整備課は「枯れ枝が目立ったり、葉に勢いのなかったりした木を対象に、専門家による調査を急ぎたい」としている。

 22日に倒れたのは高さ約16メートル、樹齢約60年のクヌギ。斜めに生え、自重に耐えられずに根元から折れたとみられ、走行中の乗用車1台にぶつかった。(和多正憲)

(2023年4月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ