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@ひろしまサミットまで 48日 広島城

 原爆で倒壊した天守閣が復興の象徴として再建され、今年で65周年を迎えました。広島市の中心部にたたずむ雄姿は激動の歴史を伝えます。

 天正17(1589)年、戦国武将・毛利元就の孫の輝元が築城を開始。かつては大天守に二つの小天守、三重の堀を持つ大きな城でした。江戸時代の大半は浅野家が城主を務め、明治以降には軍施設として利用されました。

 現在、史跡広島城跡として残るのは内堀内で、本丸には天守、二の丸には表御門などの建造物が復元されています。天守の内部は武家文化を紹介する博物館になっており、外国人観光客にも人気。別名の「鯉城(りじょう)」は広島東洋カープの由来ともされています。(西村文)

(2023年4月1日朝刊掲載)

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