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連載・特集

@ひろしまサミットまで 44日 広島空港の陶板壁画

 1993年の開港以来、広島空港(三原市)国際線の出発ロビーを信楽焼の陶板壁画「厳島神社」が彩っています。縦2・8メートル、横12メートルに及ぶ壁画の原画を描いたのは、尾道市瀬戸田町出身の日本画家平山郁夫さん(1930~2009年)です。

 仏教伝来やシルクロードをテーマとした作風で知られる平山さん。瀬戸内海にたたずむ厳島神社を、自然と人工の美が融合した文化遺産と考え、題材に選びました。陽光に輝く波間に、回廊と大鳥居が浮かび上がります。

 原画は現在、空港を運営する会社「広島国際空港」が所蔵し、空港内の貴賓室に展示しています。一般公開はしていませんが、広島を訪れた各国の要人を迎えています。(福田彩乃)

(2023年4月5日朝刊掲載)

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