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[広島サミット5・19~21] 「異次元の平和主義を」 被爆者ら9団体 岸田首相に要望

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、二つの広島県被団協と「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)など9団体は4日、岸田文雄首相宛の要望書を中区の首相の事務所に提出した。サミット議長国として、「軍事強化とは異次元の平和主義」を貫くよう求めている。

 要望書では、平和記念公園(中区)の原爆供養塔での慰霊▽被爆者との意見交換▽核兵器なき世界への道筋の提示▽世界の核被害者の援助―など17項目を挙げ、サミットでの実現に向けて参加国の首脳との調整を要請している。3月に9団体主催の集いで出た意見をまとめた。

 両県被団協の箕牧(みまき)智之理事長、佐久間邦彦理事長たち5人が首相の事務所に届けた。カクワカ広島の安彦恵里香さん(44)は「核のボタンを携える米大統領たち核保有国の首脳が広島に来るおかしさを感じる。核軍縮を進めるのが前提だ」と話した。 (宮野史康)

(2023年4月5日朝刊掲載)

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