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[広島サミット5・19~21] 警察庁長官 会場を視察 「警備完遂 総力を結集」

 警察庁の露木康浩長官が4日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)の主会場となる広島市南区のグランドプリンスホテル広島を視察した。報道陣の取材に対し、昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件などを念頭に「隙間のない警備、警護態勢を構築していく」と強調した。

 露木長官は広島県警の森元良幸本部長の説明を受けながら、会議や宿泊で使われる可能性がある部屋を見て回った。ホテルそばの沿岸部を歩いて周辺の環境も確認し、ドローンを使った攻撃への対策を徹底する考えを示した。

 視察に先立ち、県警の幹部や、警備のため広島に派遣される各地の警察の機動隊長たち約150人を集めた会議が同県坂町の県警察学校であった。

 露木長官は、ロシアによるウクライナ侵攻など厳しい情勢下でのテロを懸念し「警備完遂のため、全国警察の総力を結集することが不可欠」と訓示。交通規制や検問による市民生活への影響を踏まえ、住民の理解と協力の確保に努めることも求めた。  (浜村満大)

(2023年4月5日朝刊掲載)

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