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[広島サミット5・19~21] 学生、サポートに意欲 もてなし・通訳 ボランティア123人

「対話し成長したい」

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)では、学生ボランティアも関係者のもてなしや通訳などで運営をサポートする。3月末に開業した「ひろしまゲートパーク」(中区)のイベントで情報発信を手伝うなど、既に県内各地の催しで活動を本格化させている。世界の注目が集まる国際会議に関わるとあって学生は意欲を見せている。(新本恭子)

 ゲートパークの開業イベントでは、官民でつくる広島サミット県民会議がサミットのPRブースを設け、学生4人が参加。立ち寄る人にクイズへの挑戦を促したり、一緒に折り鶴を作ったりした。

 クイズの案内係を務めた広島修道大4年佐伯若菜さん(21)は「来場者の関心が思っていた以上に高い。やりがいを感じる」と笑顔。広島大2年森本早咲さん(19)は「地元で開催される以上、何かの形でサミットに関わりたいと思っていた。幅広い年代の方と話をすることで自分自身も成長したい」と意気込む。

 ボランティアは若者がサミットへの関心を高め、国際問題に目を向けるきっかけにしてもらおうと県民会議が県内の大学などに呼びかけ、21校の123人が応じた。2月に結団式があり、3月のG7各国出身の高校生が国際的な課題を話し合った会議では司会などを担当。5月の本番ではJR広島駅や広島空港に設けるカウンターで交通や観光の案内役も務める。

 県民会議事務局の林田大地・開催支援課長は「未来の担い手である学生に、活動を通じて感じたサミットの意義や経験をつないでほしい」と話している。

(2023年4月6日朝刊掲載)

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