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[広島サミット5・19~21] 成果文書を首相に提出 ジュニア会議参加の高校生ら

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)に先駆けて、3月に広島市であった「G7広島サミットジュニア会議」に参加した高校生たちが5日、平和に向けた取り組みなどをまとめた成果文書を岸田文雄首相に手渡し、若者の視点で話し合った国際的課題の解決策を伝えた。

 G7各国出身の高校生24人を代表して、6人が官邸を訪れた。成果文書は「広島から世界へ」と題し、平和▽持続可能性▽多様性―の3テーマで構成。若い世代の未来を築くには、核兵器の使用が人類へ与えた影響を共有する必要があるなどと訴えている。首相は「成果文書をG7サミットで生かせるように頑張る」と答えたという。

 文書を手渡した東広島市の武田高3年、サウザー一左(いっさ)さん(17)は面会後に「サミットでは核を造らない、使わないということを各国のリーダーと話してほしい」と話した。

 ジュニア会議を主催した広島サミット県民会議の会長を務める湯崎英彦知事も同行。広島サミットと関係閣僚会合の開催自治体が、会議の成功に向けて「全力を尽くす」とする共同宣言を首相に渡した。(口元惇矢)

(2023年4月6日朝刊掲載)

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