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[広島サミット5・19~21] 宮島観光 G7期間規制 来月18日から 住民や通勤に入島限定 廿日市市

 廿日市市は6日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)で首脳たちが宮島訪問する場合に備え、5月18日正午から20日午後2時までの間、観光客の宮島訪問を規制すると発表した。各国首脳の安全を確保するためで、島民や島に通勤、通学している人たち以外は期間中、原則として島に立ち入りできなくなる。

 島民と通勤、通学者のほか、島内の事業所と取引している事業者には事前に外務省が識別証を発行。期間中に同省がチェックポイントを設け、識別証を持っていない人は島に渡れないようにする。チェックポイントの場所や数は未定。識別証発行は市が今月9日まで受け付けているが、観光目的には交付しない。

 市によると、首脳の宮島訪問は正式に決まっていないが、各国首脳が島に移動する際は島内外で一時的に道路の交通規制をしたり、沿道の店舗に休業を要請したりする可能性がある。広島サミット県民会議事務局は既に島の業者に宿泊の受け入れ中止を求めている。

 市はG7サミット期間中の5月19~21日、宮島水族館と宮島歴史民俗資料館、宮島伝統産業会館の三つの市営観光施設を休館すると決めている。市G7広島サミット推進室は「混乱が起きないよう観光客にも早めに周知していきたい」と説明している。

 サミットは広島市南区元宇品町のグランドプリンスホテル広島を主会場に開かれる。サミットに合わせ、元宇品町でも住民や関係事業者以外の立ち入りが制限される。(永井友浩)

(2023年4月7日朝刊掲載)

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