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新造の潜水艦 初入港 「はくげい」海自呉基地に

 新造の潜水艦「はくげい」が7日、母港とする海上自衛隊呉基地(呉市)に初入港した。「たいげい型」潜水艦の2番艦で、「白鯨」の名を冠する。呉を中心に日本周辺の警戒監視活動に当たるという。

 国内最大級のはくげいは、基準排水量3千トン、全長84メートル、全幅9・1メートル、乗組員約70人。ステルス性能が向上し、リチウムイオン電池搭載で潜航時間が長くなった。女性の居住区画も設けている。神戸市で建造され、3月20日に就役した。建造費は約720億円。

 海自の潜水艦名の「しお(潮)」「りゅう(龍)」に続く、新たな「げい(鯨)」の名を持つ型で、呉基地には初配備。隊員たち約200人の歓迎を受け、初代艦長の久保野洋人2等海佐は「精強な潜水艦になり得るよう訓練に励み、職務の完遂に努める」と話した。呉基地配属の潜水艦は14隻で、全国最多。(仁科裕成)

(2023年4月9日朝刊掲載)

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