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[広島サミット5・19~21] 被爆者証言に代表団「感銘」 「Y7」原爆資料館訪問

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前にG7各国出身の若者たちが集う「Y7サミット」の代表団が8日、中区の原爆資料館を見学し、被爆者の証言を聞いた。

 30代以下の官僚や研究者たち約30人が、8歳の時に爆心地から約2・4キロで被爆した小倉桂子さん(85)の話を聞いた。小倉さんは英語で「平和をつくりだすのはあなたたち」と語り、自身の体験や市民の復興のよりどころとなった広島東洋カープについて話した。

 ドイツの州議会議員政策顧問リサ・マスティオさん(26)は「米国の人を敵として見るのではなく、対話をする関係を築かなくてはいけないという小倉さんのメッセージに感銘を受けた。G7が平和と安全保障のために強いメッセージを打ち出すよう働きかけたい」と話した。

 この日は県内企業の若手社員たちとの意見交換もあった。Y7サミットは9~13日に東京都内であり、広島での学びを生かして政策提言をまとめ、G7の首脳たちに提出する。(長久豪佑)

(2023年4月9日朝刊掲載)

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