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サミット準備に力 4選松井広島市長が会見

 9日投開票の広島市長選で4選を果たした松井一実市長は11日、市役所で記者会見した。5月に市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、「各国首脳に被爆の実相に触れてもらえるようしっかり準備したい」と力を込めた。

 松井市長は、世界のさまざまな課題を話し合うサミットの意義に触れ、「敵対味方という構図で一方的に非難するだけでなく、相手を理解し問題解決する会議になれば」と期待。その上で、「今も苦しむ被爆者の思いを聞いてほしい」と強調した。

 一方、長崎市の田上富久市長と共に米国へ要請したバイデン大統領の長崎訪問が見送られた点については「絶好のチャンスと思っていたので残念だ」と言及。「長崎を最後の被爆地にするという思いをどこかの段階でしっかり受け止めてもらいたい」と望んだ。

 松井市長はこの日、登庁前に中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に花を手向けた。(野平慧一)

(2023年4月12日朝刊掲載)

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