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広島サミット5・19~21] 核廃絶求め首脳らに手紙 盈進中・高の生徒

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、福山市千田町の盈進中・高ヒューマンライツ部が参加国の首脳や駐日大使館に手紙を送る。広島で被爆者たちの生の声を聞き、核兵器廃絶に向け具体的な行動を起こすよう求める。

 同部は平和や人権問題を調査研究し、核兵器廃絶の署名活動などに取り組む。14日、同部の部室で高校2年の大島弓依さん(16)と同1年原田栞里さん(15)がバイデン米大統領とスナク英首相宛ての手紙を英語でしたためた。

 バイデン大統領宛ての手紙では「被爆者の魂の叫びに耳を傾け、原爆がどんなに重い悲劇をもたらしたか想像して」と求めた。スナク首相への手紙では、英国がウクライナに劣化ウラン弾を供与した問題を指摘し「放射能の被害は何年も続く。供与と使用をやめて」と訴えた。

 手紙では県被団協理事長だった故坪井直さんたちの証言を英訳したホームページも紹介。今月下旬から、米ホワイトハウスや各国の駐日大使館に順次届ける。

 文面の素案を担当した高校2年池田和音さん(16)は「若い世代としてできることをしたい。高齢化する被爆者たちの存在を身近に感じ、核兵器廃絶に踏み出してほしい」と話した。(原未緒)

(2023年4月16日朝刊掲載)

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