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島根原発1号機の技術評価 規制委が申請認可

 原子力規制委員会は26日、3月に運転開始40年を迎える中国電力島根原子力発電所1号機(松江市鹿島町、出力46万キロワット)について、40年を超える運転に必要な技術評価の申請を認可した。ただ、稼働にはさらなる安全確認の手続きをクリアすることが必要で、先行きは不透明だ。

 規制委は、原子炉停止の前提で、周辺機器を含めた安全性と今後の保守計画に問題がないと結論付けた。

 しかし稼働には、運転状態での技術評価の申請や、原子炉圧力容器のひび割れの有無などを超音波で調べる特別点検も必要。中電は「廃炉の計画はない」としており、規制委が定める2015年4~7月に点検結果を報告する必要がある。

 島根2号機と同じく、原発の新規制基準への適合性を確かめる安全審査の申請も不可欠。1号機では基準に基づく安全工事に未着手な箇所もあり、申請時期のめどは立っていない。

 1号機は原子炉機器の点検不備問題を受け、10年3月に運転停止。同年11月に定期検査入りし、停止状態が続いている。(樋口浩二)

(2014年2月27日朝刊掲載)

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