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広島サミット5・19~21] 神楽の魅力 パレードで発信 本通り商店街で歓迎機運盛り上げ

今月と来月に特別公演

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)の歓迎機運を盛り上げようと、市内の神楽団などが15日、中区の本通り商店街を神楽の衣装でパレードした。市が今月下旬と5月上旬、同区の広島城などで開く夜神楽の特別公演のPR事業の一環。(岩崎新)

 特別公演に出演する佐伯区、安佐南区、安佐北区の8神楽団のうち4団体のメンバーたち約30人が参加。神楽の演目で使われる音楽が流れる中、「G7広島サミット開催記念」などと特別公演をアピールする横断幕を掲げ、約400メートルを練り歩いた。メンバーは鬼の面などをかぶり、買い物客や外国人観光客とハイタッチしたり写真撮影に応じたりして神楽の魅力を発信していた。

 特別公演は、市が広島の伝統芸能を広く知ってもらうことでサミットの歓迎機運を盛り上げようと企画。今月21、22日に広島城二の丸、5月5、6日に基町クレドふれあい広場で開催する。各日2団体が出演し、「八岐大蛇(やまたのおろち)」や「滝夜叉姫(たきやしゃひめ)」など3演目ずつを披露する。

 会場では神楽の衣装を試着できるコーナーを設け、外国人観光客たちにも楽しんでもらう。市の山田孝志観光企画担当課長(55)は「サミットを契機に、広島に根付く神楽の魅力を国内外の人に感じてほしい」と話した。

(2023年4月16日朝刊掲載)

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