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[広島サミット5・19~21] 市、放置自転車対策を強化 規制区域外でも翌日撤去へ

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、市は17日、放置自転車対策の強化を発表した。規制区域外では、放置自転車を警告の7日後に撤去しているが、猶予期間を1日に短縮する。サミット期間中の警備や景観に配慮するためで、5月上旬から本格運用し、同22日まで続ける。

 市は条例で紙屋町・八丁堀周辺(中区)やJR広島駅周辺(南、東区)など7地域について、放置自転車を即日撤去する規制区域に指定している。この区域外では対策強化の期間中、警告札を取り付けた翌日に放置されていれば撤去する。撤去後の自転車は市西部自転車等保管所(西区)で1カ月間保管する。

 市によると、規制区域外の歩道、公園などでは自転車やバイクの放置が常態化しており、2022年度は区域外だけで計約1100台を撤去したという。この日は、市中心部で放置自転車が目立つ箇所に対策強化を知らせる文書を市職員が張り出した。

 市自転車都市づくり推進課は「放置自転車に爆発物が取り付けられたり、道路に投げ込まれたりするなど警備上の懸念がある。サミットの円滑な運営のため放置しないでほしい」としている。(川上裕)

(2023年4月18日朝刊掲載)

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