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原爆資料館 入館2.8倍 22年度112万人 外国人も急増

 原爆資料館(広島市中区)は17日、2022年度の入館者数が112万6381人だったと発表した。21年度比2・8倍に伸びた。修学旅行生は新型コロナウイルス禍前の19年度の水準まで回復。水際対策の緩和に伴い、外国人も急増している。

 資料館によると、全体の入館者数は21年度より約72万人増。過去最多だった19年度以来3年ぶりに100万人を超え、同年度の6割と復調している。修学旅行生など小中高校生の団体は21年度比2・1倍の33万9683人、外国人は同10・2倍の14万5118人に上ったという。

 来月には市で先進7カ国首脳会議(G7サミット)があるだけに、市役所で記者会見した滝川卓男館長は「サミットのアナウンス効果で、23年度はさらに入館者が増えると思う」と期待した。大型連休中の4月29日~5月7日は通常より1時間延ばし、午後7時まで開館する。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)も22年度の入館者数は18万8170人で、前年度比3倍に増えた。うち外国人は3万1941人で同8・7倍となった。久保雅之館長は会見で「資料館と連携し、より観光客が訪れやすい施設を目指したい」と話した。(和多正憲)

(2023年4月18日朝刊掲載)

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