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若者ら平和発信探る 広島でユニタール討論会

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、参加国ゆかりの若者7人による討論会が17日、広島国際会議場(中区)であった。国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所などの主催。広島からの平和発信の意義や手法を語り合った。

 101人が来場する中、核兵器を保有する米英仏を含む7カ国の10~30代が登壇した。英国出身の広島大職員デイジー・ウィットビーさん(27)は広島からの発信手段について「自分らしい表現を見つけてほしい」と強調。ドイツ出身の会社員ルカ・デンサーさん(25)は広島の印象を踏まえ「ゼロからまちを立て直した人間の回復力も世界に知ってほしい」と話した。

 一方、日本の加害の歴史に触れたのは米国人の父を持つ高校3年サウザー一左さん(17)。「原爆被害を一方的に伝えるだけではだめ。日本が戦時中、他の国にした行為も学ばないといけない」と指摘した。(宮野史康)

(2023年4月18日朝刊掲載)

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