×

ニュース

原発補償金配分 採決集会認めず 山口県漁協に反対派

 中国電力上関原発(山口県上関町)建設計画に反対する同町祝島の住民たちが27日、下関市の山口県漁協本店を訪れ、同漁協祝島支店(祝島)の漁業補償金の配分案を採決する組合員集会を3月4日に開くことに反対する37人の署名付き文書と質問書を提出した。

 文書は、集会の開催を認めず補償金の受け取りを拒否するとの内容で、正組合員53人のうち27人と準組合員10人の署名を添付。質問書は、受け取り賛成が多数を占めた昨年2月の集会での採決方法などについて説明を求めている。

 「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表(59)は「配分案は本店側が勝手に示したもので認められない。質問書に対し誠意ある回答を求める」と話した。本店は28日に回答する予定。

 同支店分の補償金は約10億8千万円。配分案を採決する集会は過去に3回計画されたが、天候不良や反対派の抗議行動などで中止されている。

(2014年2月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ