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核廃絶連帯呼び掛け 広島平和文化センター理事長 マーシャル諸島大統領と会談

 マーシャル諸島政府主催の核犠牲者追悼式典に出席するため、現地を訪れている広島平和文化センターの小溝泰義理事長は27日、同国のロヤック大統領と首都マジュロの大統領府で会談した。広島市の松井一実市長の親書を手渡し、核兵器廃絶に向けて一緒に取り組むよう呼び掛けた。 (マジュロ発 藤村潤平)

 親書では、式典の開催を「核兵器の使用が地球に何をもたらすかを知らしめるものだ」と歓迎。小溝理事長は追悼式典を「放射線被害に遭う人が今以上にいなくなる契機にしたい」と強調した。

 ロヤック大統領は、放射性降下物「死の灰」による残留放射線に苦しんできた記憶を「若い人に引き継ぐことが大事だ」と説明。「式典で広島からのメッセージを発信する機会を設けたので、期待している」と述べた。

 ロヤック大統領は今月15日、初めて広島市を公式訪問し、松井市長に式典出席を要請。松井市長は市議会定例会開会中のため、代理として小溝理事長を派遣した。

(2014年2月28日朝刊掲載)

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