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平和大通り伐採開始 広島市、倒木防止へ31本

 広島市中区の平和大通りで3月に街路樹が倒れた事案を受け、市は18日、通り一帯で、将来倒れる可能性がある樹木31本の伐採を始めた。28日までに終える。

 中区小町では、市の委託業者の作業員がクレーンに乗り、高さ約7・5メートルのセイヨウボダイジュの幹や枝をチェーンソーで上部から切り落とした。中ほどの直径20センチ余りの幹を切ると、腐って朽ちていたとみられ、中央に大きな空洞ができていた。この日はほかに、センダンなども伐採した。

 3月22日に平和大通りの街路樹が倒れて乗用車にぶつかったのを受け、市は24~30日に通り一帯の全ての街路樹を緊急点検。1割強の264本で衰弱を確認した。樹木医が診断した結果、うち31本は樹勢の回復を見込めず、いずれ倒れる危険性があると判断した。

 市公園整備課は「直ちに倒れる恐れはないが、大型連休前に伐採を終え、市民が安全に通行できるようにする」としている。(川上裕)

(2023年4月19日朝刊掲載)

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