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[広島サミット5・19~21] 「ヒロシマ」へ続々 ストップ YOUがうっかり宮島へ

肩透かしNO 英語で動画 廿日市市

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)開催に伴い観光客の立ち入り規制が5月中旬の3日間計画されている廿日市市の宮島で、規制を知らずに訪れようとする外国人が大勢出るのではないかと市職員や観光関係者たちが気をもんでいる。海外在住者への周知が難しいため。市は説明する動画を作って動画投稿サイトで公開するなどしている。

 宮島では首脳訪問に備え5月18日正午から20日午後2時まで、観光客の入島制限が予定されている。これに合わせて世界遺産の厳島神社や宮島水族館は19日以降、休業、休館する。市などはこうした状況を知らずに対岸の宮島口まで来て足止めされたり、Uターンを余儀なくされたりする外国人が多く出ることを心配している。

 日本旅行を予定している人は規制を知らずに宮島を訪ねる日程を組んでいる可能性がある。近年は、関西地方のホテルに長期宿泊して日帰りで宮島訪問を考えているケースも多いため、長距離移動が肩透かしとなる恐れもあるという。

 市は、はつかいち応援大使の男性が規制の概要を英語で解説する動画を作って今月、動画投稿サイトのユーチューブにアップした。市のホームページ(HP)にもリンクさせたが「どれだけ見てもらえるだろうか」と不安がる。

 宮島への来島者数は2023年にV字回復し、2、3月はいずれも統計を取り始めた1964年以降で最多だった。特に外国人客が目立っている。市は今後、広島サミット県民会議事務局などのHPに動画のリンクを要請し、JR西日本など交通機関にも周知の協力を求める考えでいる。(永井友浩)

(2023年4月20日朝刊掲載)

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