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EUの担当委員 平和公園を訪問 「広島 重要な価値」

 欧州連合(EU)欧州委員会のニコラ・シュミット雇用・社会権担当委員が23日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。倉敷市であったG7労働雇用相会合への出席のため来日。原爆資料館を視察した後、原爆慰霊碑に献花した。

 資料館では滝川卓男館長の案内で約1時間見学した。佐々木禎子さんの折り鶴や、やけどを負った子どもたちの写真に見入り、芳名録に記帳した。慰霊碑では花輪をささげた後、一礼して20秒ほど静かに碑を見つめた。公園内の「平和の灯(ともしび)」や原爆の子の像も見て回った。

 見学後、報道各社に対し「今の世界状況を考えると、広島が持つ価値はますます重要になっている。中には核兵器を使う可能性について考える人もいるが、そういう人こそ広島を訪れるべきだ」と述べた。(下高充生)

(2023年4月24日朝刊掲載)

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