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連載・特集

@ひろしまサミットまで 27日 原爆投下

 1945年8月6日午前8時15分。米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイはT字形をした広島市中心部の相生橋を目標に原爆を投下しました。43秒後、島病院(現島内科医院、中区)の約600メートル上空でさく裂。8時15分で止まった腕時計があの時を伝えます。

 米軍は原爆を島病院の真上で落としたのではありません。落下した爆弾は「慣性の法則」で機体と同じ方向に進みます。徳山高専元教授の工藤洋三さん(73)は、B29の速度や方角から投下地点を逆算し、東区のJR矢賀駅の南南西約100メートルと推測。「空気抵抗もあるが、大きく間違っていないだろう」と話しています。(宮野史康)

(2023年4月22日朝刊掲載)

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